「暇だから会う」をやめたら、会いたい人が見えた
土曜日に予定がないと、なんとなく落ち着かない。
特に会いたい人がいるわけではない。でもスマホを開いて、誰かに「暇?」と送ってしまう。返事が来て、なんとなくカフェに行って、なんとなく話して、なんとなく帰ってくる。
楽しくなかったわけではない。でも帰り道に、あの時間は何だったんだろうと思う。
✦ ✦ ✦
「暇だから会う」の裏側には、二つの恐怖が隠れている。
一つは、一人でいることへの不安。予定がない自分は、誰にも必要とされていない自分だと感じてしまう。
もう一つは、自分との時間が持て余してしまう不安。一人でいると何をしていいかわからない。自分を楽しませる方法を知らない。だから誰かに会って、その人の存在で時間を埋める。
どちらも、「自分一人の時間に価値がない」と感じていることが根っこにある。
でも本当にそうだろうか。
一人の時間は「空白」ではない。使い方次第で、一日の中で最も豊かな時間になる。好きな本を読む。行きたかったカフェに行く。何もしないでぼんやりする。それは怠惰ではなく、自分と過ごす時間だ。
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「暇だから会う」をやめると、面白いことが起きる。
本当に会いたい人がわかるようになる。
誰でもいいから会いたいのか、この人に会いたいのか。その区別がつくようになる。「暇だから」で会っていた頃は、この二つがごちゃ混ぜだった。人に会うこと自体が目的になっていて、「誰に」が曖昧だった。
予定を空白のまま置いておく勇気を持つと、空白の中から「この人に会いたい」という気持ちが浮かんでくる。その気持ちは、暇を埋めるための衝動とはまったく違う。静かで、確かで、温かい。
そうやって選んだ相手と過ごす時間は、帰り道に「何だったんだろう」とは思わない。
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次の週末、予定が空いていたら、一つだけ試してみてほしい。
誰にも「暇?」と送らない。
その代わりに、自分に聞いてみる。「今日、本当に誰かに会いたい?会いたいなら、誰に?」
答えが浮かんだら、その人にだけ連絡する。答えが浮かばなかったら、一人で過ごしてみる。
一人の時間を怖がらなくていい。空白は、自分を見つけるための余白だ。
その余白を持てる人は、人との時間も、一人の時間も、どちらも豊かに過ごせるようになる。
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