PRIELLE

プリンセスマインド

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マインドセット STEP3

「自己肯定感を上げましょう」と言われるたびに、少し絶望する

「自己肯定感を上げましょう」と言われるたびに、少し絶望する

自己肯定感。

この言葉を見ない日はない。本屋に行けば棚の一角を占めているし、SNSを開けば「自己肯定感が高い人の習慣」が流れてくる。カウンセラーにも言われる。友達にも言われる。自分でも分かっている。

自己肯定感が低い。

分かっている。だからどうすればいいのかを聞いているのに、返ってくるのは

「もっと自分を好きになりましょう」

「自分を褒める習慣をつけましょう」

「ありのままの自分を認めましょう」。

やってみた。朝、鏡の前で「私は素敵だ」と言ってみた。何も響かなかった。ノートに今日のよかったことを三つ書いてみた。三日で続かなくなった。「ありのままでいい」と言い聞かせてみた。ありのままの自分がそもそも好きじゃないのに、何を認めればいいのか分からなかった。

そしてこう思う。

自己肯定感を上げる方法すらうまくできない自分は、やっぱりダメなんだ。

自己肯定感を上げようとして、逆に自己肯定感が下がる。この本末転倒に、覚えがある人は少なくないはずだ。


「上げる」という発想がそもそも違う

自己肯定感は、「上げる」ものではない。

「上げる」と言った瞬間、今の自分は低い=ダメだ、という前提が生まれる。低い場所にいる自分を、高い場所に持ち上げなければならない。それはつまり、今の自分では足りないということだ。

自己肯定感を高めるために努力する。でもうまくいかない。やっぱり自分はダメだ。——これは、スタート地点で方向が間違っている。

では何をするのか。

上げるのではなく、下げている原因を外す

自己肯定感が低い人は、もともと自己肯定感がゼロだったわけではない。生きていくなかで、少しずつ削られてきた。比較されて、否定されて、失敗して、「自分はダメだ」という信念を一枚ずつ重ねてきた。

つまり、自己肯定感は「足りない」のではなく、「重りがついている」状態だ。

必要なのは上に引っ張る力ではなく、重りを一つずつ外していくこと。引き算だ。


あなたの自己肯定感を下げているもの

重りには色々な形がある。全部を列挙することはできないけれど、PRIELLEの読者に多いものをいくつか挙げてみる。

  • 「でも」の習慣。

褒められたとき、「でも、たまたまです」「でも、大したことないです」と反射的に打ち消していないだろうか。これは一回一回は小さいけれど、毎回やっていると「私のいいところは存在しない」という信念を自分で強化し続けることになる。

  • 減点方式の自己採点。

100点からスタートして、できなかったことを引いていく方式で自分を評価していないだろうか。遅刻した、マイナス5点。仕事でミスした、マイナス10点。あの人より成果が出せなかった、マイナス15点。1日の終わりにはいつも赤点だ。できたことは「当たり前」として加点されない。できなかったことだけが記録される。

  • 「ちゃんとしなきゃ」の呪縛。

ちゃんとした大人でいなきゃ。ちゃんと仕事ができなきゃ。ちゃんとした人間関係を築かなきゃ。この「ちゃんと」は基準が曖昧なのに義務感だけが強くて、いつまでも「まだちゃんとできていない」という感覚が消えない。

  • 他人の基準を自分に適用する。

あの人はこれができている。あの人はこうしている。だから私もそうでなければいけない。他人のスペックで自分を測り、自分の現状との差を「不足」としてカウントする。

どれか一つでも心当たりがあれば、それがあなたの自己肯定感を重くしている錘だ。


自己肯定感の正体を誤解している

ここで、一つ大事な話をしたい。

自己肯定感とは何か。

多くの人が「自分を好きでいること」だと思っている。自分のすべてを肯定できること。自分に自信があること。自分を誇れること。

でもPRIELLEは、それは自己肯定感の最終形態であって、入り口ではないと思っている。

自己肯定感の入り口はもっとずっとシンプルだ。

「自分はダメだと思っても、そのまま生きていっていい」

これだけ。

自分を好きになれなくてもいい。自信がなくてもいい。誇れるものがなくてもいい。それでも、自分がここにいることを否定しなくていい。

自分を好きになることと、自分の存在を否定しないことは、全然レベルが違う話だ。

多くの自己啓発が「自分を好きになりましょう」と言うから、自分を好きになれない人は絶望する。そんな高いところに最初からジャンプできるわけがない。

PRIELLEが提案するのは、もっと地面に近い場所だ。

自分を好きにならなくていいから、嫌いな自分をこれ以上叩かないこと


「好き」の手前にある「まあ、いるよね」

自己肯定感には段階がある。

いちばん下は「自分なんかいないほうがいい」。

その上が「自分はダメだ」。

その上が「自分は別にすごくないけど、まあいる」。

その上が「自分は悪くない」。

その上が「自分はこれでいい」。

さらに上に「自分が好き」がある。

自己啓発が目指しているのは一番上だ。でも今あなたが立っている場所が下のほうなら、一番上を目指す必要はない。

一つ上に行くだけでいい。

「自分はダメだ」にいるなら、次は「まあ、いるよね」でいい。

「まあ、いるよね」は感動的な言葉ではない。ノートに書いても映えないし、SNSに投稿しても「いいね」はつかない。でもこの地味な一段が、実はいちばん大きな転換だ。

「ダメだ」は自分を裁いている。「まあ、いるよね」は裁くのをやめている。

裁くのをやめた瞬間に、重りが一つ外れる。


あなたは自分に厳しすぎる審査員を雇っている

自己肯定感が低い人の頭の中には、常に審査員がいる。

何をしても点数をつけてくる。

朝起きるのが遅ければ減点。

仕事で完璧にできなければ減点。

友達と会話がうまく弾まなければ減点。

一日の終わりに「今日も大してよくなかった」と判定を下す。

この審査員はあなた自身が雇っている。外部から強制されたものではない。

そして多くの場合、この審査員の採点基準は他人に適用するものよりはるかに厳しい

友達が仕事でミスしたら「大丈夫だよ、誰でもあるよ」と言えるのに、自分がミスしたら「なんでこんなこともできないの」と責める。

友達が落ち込んでいたら「そんなに自分を追い詰めなくていいよ」と言えるのに、自分が落ち込んだら「こんなことで落ち込んでいる場合じゃない」と叱る。

他人には優しくて、自分にだけ厳しい。

これは美徳ではない。自分だけに適用される不公平な採点基準だ。

あなたが友達にかける言葉と、自分にかける言葉が同じレベルの厳しさだったら。それだけで、毎日の自己採点はずっと楽になるはずだ。


小さな「やめる」から始める

PRIELLEがこの記事で提案するのは、何かを「始める」ことではない。何かを「やめる」ことだ。

自己肯定感を上げるための新しい習慣を始めるのではなく、自己肯定感を下げている習慣を一つだけやめてみる。

たとえば、褒められたときの「でも」を一回だけ飲み込む。「でも」の代わりに「ありがとう」と言ってみる。心の中では「いやいや、そんなことない」と思っていてもいい。口から出る言葉だけ変えてみる。

たとえば、夜ベッドの中で今日の反省会を始めそうになったら、「今日はもう閉店」と心の中で言ってみる。反省をやめることに罪悪感があるかもしれない。でも、毎晩の反省会があなたを成長させているかと聞かれたら、多分させていない。ただ消耗させているだけだ。

たとえば、「ちゃんとしなきゃ」と思った瞬間に、「ちゃんとって何だろう」と一回だけ問い返してみる。具体的に言語化できないなら、その「ちゃんと」は実体のない幻だ。

どれも小さい。でも、重りを一つ外すとはそういうことだ。

✦ ✦ ✦

自己肯定感は、気合いで上げるものではない。

キラキラした言葉を自分に言い聞かせるものでもない。

自分を削っている小さな習慣に気づいて、一つずつやめていくこと。それだけだ。

今日、自分を褒められなくてもいい。好きになれなくてもいい。

ただ一つだけ。

いつもの反射的な「でも」を飲み込んで、代わりに「ありがとう」を一回だけ言ってみる

心が追いつかなくていい。口だけでいい。

その一回が、あなたの頭の中の審査員を少しだけ黙らせる。審査員が黙った瞬間、ほんの少しだけ息がしやすくなる。

自己肯定感は「上げる」ものではなく、「邪魔しているものを外す」こと。 あなたはもともと、そこにいていい人間だ。

PRIELLE編集部

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PRIELLE 編集

「あなたの価値は、あなたが決める。」をコンセプトに、 自己価値を高めたい女性のための情報をお届けしています。

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