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ライフスタイル STEP3

姿勢を正す瞬間に、気持ちも少し上を向く

姿勢を正す瞬間に、気持ちも少し上を向く

気がつくと、背中が丸くなっている。

デスクに向かっているとき。電車でスマホを見ているとき。カフェでコーヒーを飲んでいるとき。気を抜くと、すぐに猫背になる。

別に困っていたわけではない。痛みがあるわけでもない。ただ、ある日ショーウインドウに映った自分の姿を見て、少しだけ驚いた。こんなに丸まっていたのか、と。

試しに、その場で背筋を伸ばしてみた。肩を少し後ろに引いて、顎を軽く引いて、胸を開く。

視界が変わった。さっきまで見えていた地面の代わりに、前方の景色が目に入った。

✦ ✦ ✦

姿勢と気分は連動している。

これは精神論ではなく、身体の構造の話だ。

背中を丸めると、胸が閉じる。

呼吸が浅くなる。視線が下がる。

身体が縮こまったポジションにいると、気持ちもそれに引っ張られて小さくなる。

逆に背筋を伸ばすと、胸が開く。

呼吸が深くなる。

視線が上がる。

同じ場所に立っていても、世界の見え方が変わる。

面白いのは、気持ちが先に変わるのではなく、姿勢が先に変わって、気持ちがあとからついてくるということだ。

自信がないから猫背になる、のではない。猫背だから自信が育たない、という側面もある。

✦ ✦ ✦

姿勢を意識するようになってから気づいたことがある。

自分がどれだけ「小さく見せようとしていたか」ということだ。

猫背は、無意識に自分を小さく見せるポーズでもある。

目立たないように。

場所を取らないように。

存在感を消すように。

——それは身体の癖であると同時に、心の癖でもあった。

背筋を伸ばすことは、自分のスペースを取り戻すことだ。「私はここにいます」と、身体で宣言している。

最初は少し居心地が悪い。

背筋を伸ばした自分が目立っている気がして、そわそわする。

でもそれは、ずっと小さくしていた自分が本来のサイズに戻っただけだ。

大きくなったのではなく、縮んでいたのをやめただけ。

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一日中姿勢を良くし続けるのは難しい。疲れるし、忘れる。

だから、一つだけルールを作った。

気づいたときに、一回だけ正す。

デスクで気づいたら、一回。

電車で気づいたら、一回。

カフェで気づいたら、一回。

一日に何回気づくかは、その日次第。

三回の日もあれば、十回の日もある。

大事なのは維持することではなく、気づいて正すという行為を繰り返すことだ。

その一回一回が、「小さくならなくていい」と自分に伝える練習になる。

今、この文章を読んでいるあなたの背中は、丸くなっていないだろうか。

もし丸くなっていたら、一回だけ伸ばしてみてほしい。

視界が変わった瞬間、気持ちも少しだけ上を向いているはずだ。

PRIELLE編集部

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PRIELLE 編集

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