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ビューティー STEP3

毎朝同じリップを塗ることにした理由

毎朝同じリップを塗ることにした理由

メイクポーチの中に、リップが何本も入っている。

どれも中途半端に使いかけで、朝になると「今日はどれにしよう」と迷う。結局、一番手前にあるものを適当に塗る。色を選んだわけでも、気分で決めたわけでもない。ただ「何かしら塗った」という作業をしただけ。

ある日、一本だけ残して他を全部ポーチから出してみた。

残したのは、ドラッグストアで時間をかけて選んだ一本。

塗ったときの自分の唇が好きだった。一番しっくりくる。

それから毎朝、この一本を塗ることにした。

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たかがリップ一本で何が変わるのか、と思うだろう。

変わったのは、メイクの仕上がりではなく、メイクをしているときの感覚だ。

適当に塗っていた頃は、リップを塗ることが「出かける前の処理」だった。歯磨きと同じ。やらないと困るからやる。そこにときめきはない。

でもお気に入りの一本を塗るとき、少しだけ違う。この色が好きだ、と思いながら塗る。鏡の中の唇を見て、悪くない、と思う。ほんの数秒。でもその数秒間、自分にときめいている。

毎朝、自分にときめく瞬間がある。

これは小さなことだけれど、積み重なると大きい。一日の始まりに「悪くない」と思えた自分は、その日一日を少しだけ堂々と過ごせる。

✦ ✦ ✦

「お気に入りの一本」を持つことのもう一つの効果がある。

迷いが消える。

毎朝「どれにしよう」と迷っていた時間がなくなる。迷いがなくなると、選択に自信が生まれる。「今日はこれ」と決まっている安心感。

小さなことだけれど、この「迷わずに選べる」という感覚は、他の場面にも影響する。

服を選ぶとき、ランチを決めるとき、予定を立てるとき。

一つの場面で迷いがなくなると、他の場面でも自分の選択を信じやすくなる。

お気に入りが一つあるだけで、自分の基準が一つ確立する。その基準が、他の選択にも波及していく。

✦ ✦ ✦

全部のコスメをお気に入りにする必要はない。

一つだけでいい。リップでなくてもいい。アイシャドウでも、ハンドクリームでも、香りのミストでもいい。

毎朝必ず使うものの中から、一つだけ「これが好きだ」と言い切れるものを決める。

そしてそれを使うとき、ほんの一瞬だけ「好きだな」と感じてみる。

その一瞬が、毎朝のルーティンの中に「ときめき」を一つ差し込んでくれる。

——明日の朝、メイクをしながら「好きだな」と思えるものが一つでもあったら、その日はもう、少しだけ自分のことが好きな一日だ。

PRIELLE編集部

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PRIELLE 編集

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