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ビューティー STEP3

「似合わないかも」ではなく「着てみたい」で選ぶ

「似合わないかも」ではなく「着てみたい」で選ぶ

ショップで、一着のブラウスに目が止まった。

少しだけ鮮やかな色。

普段は選ばないデザイン。

手に取って、胸の前にあてて、鏡を見た。

——似合わないかもしれない。

そう思った瞬間に、もう棚に戻していた。

試着すらしていない。

着てみたかった。

でも「似合わないかも」が先に立って、手が引っ込んだ。

帰りの電車の中で、少しだけ後悔した。着てみればよかったのに、と。

✦ ✦ ✦

「似合わないかも」で服を選ぶとき、実は服を見ていない。

自分の欠点を見ている。

「この色は顔がくすんで見えるかもしれない」

「この形は体型が目立つかもしれない」

「こういう服を着る顔じゃないかもしれない」

——全部、自分のマイナスポイントのリストだ。

服は本来、自分を表現するものだ。でも「似合わないかも」のフィルターを通すと、服が自分の欠点を暴く装置に変わってしまう。だから試着が怖い。鏡を見るのが怖い。新しいものに手を出すのが怖い。

結果、いつも同じような服を買う。無難な色。無難な形。失敗しないもの。つまり、「ときめかないけど傷つかない選択」を繰り返す

✦ ✦ ✦

ここで一つ、視点を変えてみたい。

「似合うかどうか」は、誰の基準で決まるのだろうか。

骨格診断。

パーソナルカラー。

トレンド。

SNSで見た「〇〇体型に似合う服」。——全部、外からの基準だ。

もちろん、それらの知識は参考になる。でも、「似合う」の最終判断は、本来は自分がするものだ。

鏡の前に立って、「好きだ」と思えたら、それは似合っている。理論的に正解かどうかは関係ない。自分の感覚が「これを着ている自分が好きだ」と言えるかどうか。それだけが基準でいい。

「似合わないかも」は外側の基準で自分を検閲している。「着てみたい」は内側の感覚に従っている。どちらが自分の基準かは、明らかだ。

✦ ✦ ✦

「似合わないかも」を完全に消すのは難しい。長年の癖だから、簡単には抜けない。

でも、「似合わないかも」の横に、もう一つの声を置いてみてほしい。

「でも、着てみたい」

「似合わないかも。でも、着てみたい」——この二つが同時に存在していい。両方あっていい。そして、どちらに従うかを選ぶのは、あなた自身だ。

次にショップで気になる一着を見つけたら、一つだけやってみてほしい。

棚に戻す前に、試着室に入る。

買わなくていい。

ただ袖を通して、鏡の前に立つ。

鏡の中の自分を見て、「悪くない」と思えたら、それはもう似合っている。

そしてもし、ときめいたなら——それが、あなたの基準で選んだ一着になる。

——「似合う」は他人が決めるもの。「着たい」は自分が決めるもの。どちらの声を聴くかで、纏う空気が変わる。

PRIELLE編集部

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PRIELLE 編集

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