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人間関係 STEP2

職場の飲み会で本音を言えたことがない

職場の飲み会で本音を言えたことがない

飲み会の帰り道、ふと思う。

今日も、当たり障りのないことしか言わなかった。笑うべきタイミングで笑った。相槌を打つべきところで打った。「楽しかったです」と言って別れた。

嘘はついていない。でも本音も言っていない。

家に帰ってお茶を飲みながら、「あのとき本当はこう思ってたんだけどな」と、誰にも言わないまま思う。

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「場を乱さない私」を演じるコスト

職場の飲み会では、多くの人が多かれ少なかれキャラクターを演じている。

「明るく楽しい部下」

「話の聞ける同僚」

「波風を立てない存在」

——その場に必要とされていると感じる役割に、自分をはめていく。

それは社会性として必要な部分もある。職場の関係には、ある程度の演技が含まれていることは、不自然じゃない。

でもその演技に、コストがかかっていることは確かだ。

本当のことを言わない。

感じていることを出さない。

場の空気を読んで、それに合わせた自分を出し続ける。

その作業は、エネルギーを使う。

飲み会の後に妙に疲れているのは、お酒のせいだけじゃない。

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本音を言えない理由

職場で本音を言えない理由は、「職場だから」だけじゃない。

もう少し内側に入ると、こういうことが起きている。「私の本音を出すことで、何かが壊れるかもしれない」という恐れがある。

嫌われるかもしれない。

空気を読めない人だと思われるかもしれない。

関係が変わってしまうかもしれない。

その恐れが、本音を引っ込めさせる。

でもその恐れの根っこには、「私の本音は、受け入れられないかもしれない」という自己評価がある。私が本当のことを言うと、迷惑になる。私が感じていることは、場にそぐわない——そういう予測が、発言の前に走る。

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全部言わなくていい

職場の飲み会で、全部の本音を言う必要はない。

「場を乱さない私」を完全に脱ぎ捨てることが目標じゃない。職場という場所には、ある程度の距離感は必要だし、言わなくていいことは言わなくていい。

ただ、一つだけ聞いてほしい。

今夜、一つでも「これは本当にそう思ってる」ということを言えたか。笑いの中に、少しでも自分の感覚が入っていたか。

全部の本音じゃなくていい。でも「一つも自分が入っていない」という夜が続くとき、何かが少しずつ削れていく。

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小さな本音を、一つ出す

次の飲み会で、小さな本音を一つ出してみてほしい。

「私はこっちの料理の方が好きです」

「実はそのドラマ見てます」

「それ、ちょっとわかる気がします」

——場を乱さない範囲でいい。評価が変わるような発言じゃなくていい。

ただ、「私はこう思う」が一つ入っている言葉を、一回出す。

その一回が、「私の感覚を出してもいい」という経験として残る。

演じることをやめることより、演じの中に「私」を一つ混ぜることの方が、ずっとやりやすい。


帰り道に「本当はこう思ってたんだけど」と思ったなら、次はそれを一つだけ、その場で言ってみてほしい。

PRIELLE編集部

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