PRIELLE

プリンセスマインド

あなたの価値は、あなたが決める。

マインドセット STEP5

「もう少し自分に自信がついてから」と言い続けて、何年経っただろう

「もう少し自分に自信がついてから」と言い続けて、何年経っただろう

気になる人がいた。

職場の飲み会で話が合って、帰り道が同じ方向で、少しだけ二人で歩いた。「また話しましょう」と言ってくれた。社交辞令かもしれないけど、嬉しかった。

翌日から、少しだけその人のことを考えるようになった。お昼の時間が被るとどきっとした。LINEを交換しようかと思った。

でも、その次に来た思考がこれだった。

「今の私じゃ、まだダメだ」

もう少し痩せてから。

もう少し仕事ができるようになってから。

もう少し話が面白くなってから。

もう少し自分に自信が持てるようになってから。

「もう少し」の条件はいくつでも出てくる。一つクリアしても、次の「もう少し」が現れる。結局何もしないまま、その人は異動で別の部署に行ってしまった。

あのとき動いていればどうなっていたか、今でもたまに考える。

でも正直に言えば、同じ場面が来ても、また同じことを考える気がする。「まだ早い」「まだ足りない」「もう少し準備ができてから」。

この記事は、恋愛に限らず、「もう少し自分が整ってから」と言い続けて動けなくなっている人に向けて書いています。


「準備ができてから」の準備は、永遠に終わらない

最初に、つらい事実を一つ書く。

あなたが待っている「準備が整った自分」は、来ない。

なぜなら、自己評価が低い状態で設定した「準備完了ライン」は、自分が近づくと一緒に遠ざかるからだ。

3キロ痩せたら自信がつく、と思って3キロ痩せる。でも痩せた自分を見て、「まだ足が太い」と思う。仕事で成果を出したら自信がつく、と思って成果を出す。でも「あの人はもっとすごい」と思う。

ゴールラインが動いている。走っても走ってもたどり着かない。

これは能力や外見の問題ではない。自分にOKを出す機能が壊れているのだ。

どれだけ条件を満たしても、OKを出す側が「まだダメ」と言い続ける限り、永遠にスタートラインに立てない。

つまり、「もう少し自分が整ってから」は、一見すると前向きな準備に見えて、実は完璧な自分以外を許可しないという自己否定だ。


「今の私では迷惑をかける」という思い込み

「もう少し整ってから」の裏にある感情をもう少し掘ってみたい。

多くの人が、恋愛を先延ばしにする理由をこう説明する。

「今の中途半端な自分で近づいたら、相手に迷惑をかける」

この言葉には優しさがあるように聞こえる。相手のことを考えている。自分の未熟さが相手の負担になることを心配している。

でもこれは、二つの意味で間違っている。

  • 一つ目。あなたが「迷惑」だと思っているものは、相手にとっては迷惑ではないかもしれない。自信がないこと、完璧ではないこと、不器用なこと。それらは欠点ではなく、ただの人間の特徴だ。あなたの友達が「自信がないから近づかないほうがいい」と言ったら、「そんなことないよ」と言うだろう。それと同じことが、あなたにも当てはまる。

  • 二つ目。相手が迷惑かどうかを決めるのは相手であって、あなたではない。

あなたが先回りして「きっと迷惑だろう」と判断し、相手に近づかないことを選ぶ。これは相手への配慮のように見えて、実は相手の判断権を奪っている。

「私なんかが話しかけても迷惑だろう」——これは相手を思いやっているのではない。相手が「迷惑じゃないよ」と言う可能性を、あなたが勝手に消している。

相手には、あなたと話して楽しいと思う権利がある。あなたのことを好きになる権利がある。その権利を、あなたの自己評価で先に潰してしまうのは、配慮ではなく、支配だ。

厳しい言い方だけど、この構造に気づくことがとても大事だと思っている。


「ちゃんとした自分」を見せたい欲求の正体

もう一つ、深い話をしたい。

「整った自分で相手に会いたい」という欲求の奥には、こんな前提が隠れている。

素の自分では愛されない。

だから条件を整えなければいけない。痩せて、仕事ができて、話が面白くて、自信があって。そういう「スペック」を揃えた自分でなければ、好かれるはずがない。

自分を受け入れていないから、他人にも受け入れてもらえないと思っている。

自分が自分を好きじゃないから、他人が自分を好きになる理由が想像できない。

でも、ここで思い出してほしい。

あなたが誰かを好きになったとき、相手のスペックをチェックリストで採点しただろうか。

たぶん違う。話しているときの表情が好きだったとか、笑い方がよかったとか、黙っている時間が心地よかったとか。言語化しにくい、でも確かにある「何か」に惹かれたはずだ。

人が人を好きになるとき、相手の完成度を見ているわけではない。

未完成で、不器用で、ときどき自信がなくて。そういう「ちゃんとしていない部分」も含めた全体に、惹かれている。

あなたが隠そうとしている部分は、欠点ではない。あなたの輪郭の一部だ。


完璧な自分で始めた関係は、完璧を演じ続けなければいけない

仮に、あなたが望んだ通りの「完璧な自分」になれたとしよう。自信に満ちて、外見も整って、仕事もできて。その状態で誰かと出会い、付き合い始めたとする。

でも、人間は完璧ではいられない。

調子の悪い日がある。仕事でうまくいかない日がある。肌が荒れる日がある。不安で眠れない夜がある。

そのとき、どうなるだろう。

「完璧な自分」を見せて始めた関係では、完璧でない自分を見せることが怖くなる。弱い部分を出したら、がっかりされるのではないか。「こんな人だと思わなかった」と思われるのではないか。

完璧な自分で始めた関係は、完璧を演じ続ける刑務所になる。

一方で、最初からある程度の不完全さを見せている関係はどうか。

「私、こういうところがあるんだけど」と、早い段階で出しておく。相手はそれを知った上で一緒にいることを選んでいる。だから弱い日があっても、「知ってるよ」で済む。がっかりされる心配がない。

不完全な自分で始めた関係のほうが、長い目で見ると安全だ。

つまり、「ちゃんとしてから」は、実は関係を脆くする選択なのだ。


「60点の私」で会いに行く

PRIELLEはこのシリーズを通じて、ずっと同じことを言ってきた。

100点を目指さなくていい。60点で動いていい。

STEP 1で、100点じゃない自分を受け入れた。

STEP 2で、他人の基準ではなく自分の基準で選ぶことを始めた。

STEP 3で、自己肯定感は上げるものではなく重りを外すものだと知った。

STEP 4で、他人からの好意も自分からの好意も受け取れるようになった。

そしてSTEP 5。

60点の自分で、人に会いに行くこと。

完璧じゃない。自信があるわけでもない。まだ「もう少し」と思う部分はある。それでも、そのまま人の前に出ること。

これが「愛される準備」の最終形だ。

準備が「完了」するのを待つのではない。準備の途中のまま、ドアを開けること。


あなたはすでに「誰かの好き」の射程圏内にいる

最後に、一つだけ伝えておきたいことがある。

あなたが「まだ足りない」と思っている今の自分は、誰かにとってはすでに十分に魅力的だ。

信じられないかもしれない。でもこれは、理屈ではなく事実だ。

あなたにも経験がないだろうか。「なんでこの人があの人を好きなんだろう」と思ったこと。客観的に見ればスペックが高いわけでもないのに、なぜかその人にはパートナーがいる。幸せそうにしている。

好意には論理がない。チェックリストを満たしたから好きになるのではない。何かが引っかかって、気になって、もっと知りたくなる。その「何か」は、あなたが思う自分の魅力とは全然違う場所にあるかもしれない。

あなたが「こんなの大したことない」と思っている特徴が、誰かにとっての「そこが好き」かもしれない。

あなたが隠そうとしている不器用さが、誰かにとっては安心する要素かもしれない。

でも、隠していたら見つけてもらえない。「もう少し整ってから」と言って部屋の中にいたら、出会うべき人に出会えない。

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この記事を読んで、明日すぐに誰かに告白してほしいとは思わない。

でも一つだけ。

次に「もう少し自分に自信がついてから」と思ったとき、自分にこう聞いてみてほしい。

「その『もう少し』は、いつ終わるの?」

答えが出ないなら、それは終わらない「もう少し」だ。終わらない準備を待つことは、動かない理由を作り続けることと同じだ。

完璧じゃなくていい。自信がなくていい。

60点のまま、ドアを開けていい。

愛される準備は、完成するものではない。不完全なまま人の前に立てたとき、それが準備ができた瞬間だ。

あなたはもう、十分にここにいていい人間だ。そして十分に、誰かに好きになってもらっていい人間だ。

それを最後に、自分に言ってあげてほしい。

PRIELLE編集部

PRIELLE編集部

PRIELLE 編集

「あなたの価値は、あなたが決める。」をコンセプトに、 自己価値を高めたい女性のための情報をお届けしています。

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